質問15.:鍼灸医学の魅力とは?
回答:数多くある鍼灸医学の魅力の中で、特に特徴あるものについて
エッセンスを箇条書きにしてみると
1.鍼灸医学は「気の医学」といわれるように、
人も万物も同じ一つの気の産物であるという考えを根底にもつ。
その考えから、人においても、
「魂」・「心」・「体」はバラバラに存在するものではなく、
「有機的に関連」し合うものと認識する。
また体においては、
身体全体の状況が、顔面や脈、舌、腹部などに投影されている、
つまり「部分に全体が反映する」
逆に「全体は部分に投影している」という特有の認識を有す。
それらの認識が、鍼灸医学においては、
診察~診断~治療のすべての過程で一貫して反映されている。
2.鍼灸医学は予防医学(参照1.)より、
さらにレベルの高い未病の医学(参照2.)として
非常に優れた一面を持つ。
参照1.予防の医学とは、従来、西洋医学においては、
病気が本格化あるいは重症化しないうちに、
診察・検診・検査等で見つかった、
西洋医学が定めた正常範囲を逸脱していると
判断されたデータや病態像が確認されて、
そこから初めて治療が開始される医学。
参照2.未病(みびょう)の医学とは、検査等で異常と診断されないような
心身の健康状態の維持管理を目指す医学。
3.病を根本から治す。
4.肩こり腰痛のみならず、全科に渡って対応可能である。
5.診察の過程自体が治療になっている。
6.基礎医学と臨床医学が直結している。
7.上下・左右・前後・内外の「気」の偏りを正す効果は漢方薬より即効性があるし、
優れている。
8.「気象」や「患者のいる場の気」と、人体の生理・病理の関係が研究され、
診断や治療に活用されている。
9.心身ともにリラックスさせ、気持ちを前向きにする癒し効果がある。
10.根本から体調を整えることにより、
生命力を高め、元気に若々しくする効果がある。
11.副作用が極めて少ない。副作用が出たとしても、
体がだるくなる、しんどくなる、下痢、微熱が出るくらいで、
合成新薬の持つ副作用のようなものは無い。
12.有効性・有用性は
悠久(ゆうきゅう)の4千年もの間生き残り続けた
鍼灸医学の歴史が証明している。
以上のようなことが挙げられます。
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